SINGATE-シンガポール進出・法人設立・資産運用【シンガポール 会社設立】

邊田令子さん。シンガポール発ティーブランド-TWG TEA-

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邊田令子さん

邊田令子さん。シンガポール発ティーブランド”TWG TEA”の創業メンバー

今やシンガポールを代表するラグジュアリーブランドとも言えるTWGTea。世界38カ国、800種類以上の茶葉を揃えるティー専門店です。世界各国から様々なバックグラウンドを持った逸材による、インターナショナルでバランスのとれた開発チームを結成。5年余りで大成功を収めました。その勢いは今なおとどまることを知らず、アジアをメインに積極的な海外展開を続けています。

今回はその創業メンバーのひとり、Ms.Reiko Heda(邊田令子さん)にお話を伺いました。

シンガポール発ティーブランド”TWG TEA”

茶葉のルーツが詰まったオートクチュール
-TWGTeaについてお聞かせください。

TWGTeaは2007年にシンガポールで誕生した初の高級ティーブランドです。以下の3つがシンガポールを会社創立の地として選んだ大きな理由です。

第1に、シンガポールは主だった茶葉生産国(インド、中国、日本など)のほぼ中央に位置する国であること。
第2に、シンガポールには特徴的な茶文化というものが無くニュートラルであるため、世界中の様々な茶文化を紹介しやすいこと。
第3に、シンガポールは茶葉生産国ではないため、茶葉の輸入が比較的簡単であること。

取り扱う茶葉のクオリティーには細心の注意を払っております。現在は機械で茶葉を摘むことが主流の時代ですが、TWGTeaで取り扱う茶葉は一つひとつ、手で丁寧に摘み取られている高級茶葉がたくさんあります。今やシンガポール土産の定番となったコットン100%のティーバッグにもブロークンやダストと呼ばれる形状の茶葉ではなく、上質なホールリーフ(全葉)を使用しています。インド、ネパール、タイ、ハワイなど世界中に様々な規模の茶葉農園が存在し、現在は38カ国、800種類以上の茶葉を取り揃えるまでに至りました。

これは他のブランドにはないTWGTeaの強みの1つだと言えます。また、茶葉にはそれぞれに異なった歴史があります。私たちは茶葉の歴史やルーツをヒントに、その茶葉のイメージにピッタリなパッケージを作っています。これはもうオートクチュールと言っても過言ではありません。季節限定の茶葉には、その年の流行色を取り入れます。つまり、繊細で歴史ある茶葉とモダンなパッケージが融合して初めてTWGTeaのラグジュアリーティーが誕生するのです。また、ガラスと真鍮を多用したモダン且つシックなデザインのティーサロン、温もりを感じさせる木を基調とした洗練された家具、純白のテーブルクロス、口当たりの良さを追求したティーカップ、行き届いたスタッフのサービス、フードなど、これら全てのものが揃って初めてお客様に最高のおもてなしができると信じております。パッケージはもちろん、店内の家具、アクセサリーなどはすべてインターナショナルなインハウスデザイナーが手掛けています。

シンガポールブランドは
高級ブランドである

私たちはシンガポールブランドの1つであることに非常に誇りを持っています。昔と違い、今やシンガポールは常に先を行くインターショナルな国の1つですし、私たちはそんなシンガポ代表する会社だと自負しています。『メイド・イン・シンガポール』は高級感すら与えるブランドに発展しつつあります。例えばシンガポール航空は、グローバルでラグジュアリーな航空会社として多くの賞を受賞しています。海外進出の際、シンガポールブランドそのものが諸外国から受け入れられやすいというメリットがありました。シンガポールブランドは信頼性が高く、食品の安全面にも厚い信頼があります。そして忘れてはならないのが、シンガポールには茶葉貿易の歴史的背景があること。19世紀、シンガポールは東西の文化の交差点で、茶葉貿易の中心地としても栄えていました。東インド会社による独占貿易が終わり、そして1837年には、紅茶シンガポールに商工会議所が設立され茶葉の自由貿易が始まりました。TWGTeaのパッケージに表示されている『1837』はこれを記念して付けられたものです。そこからさらに躍進するために、高級感とトレンド感をブレンドし、現在のTWGTeaが誕生しました。東インド会社による独占貿易が終わり、そして1837年には、シンガポールに商工会議所が設立され茶葉の自由貿易が始まりました。TWGTeaのパッケージに表示されている『1837』はこれを記念して付けられたものです。そこからさらに躍進するために、高級感とトレンド感をブレンドし、現在のTWGTeaが誕生しました。

海外出店第1号の舞台は日本でした。2010年に東京の自由ヶ丘、続いて12年に丸の内にオープンしました。日本は拡大させやすいマーケットでした。なぜなら食文化が発達し、日本人は目や舌が肥えていて、高級食品や商品に敏感だからです。シンガポールにも多くの日本人駐在員がいるので、一時帰国時のお土産として購入される方も増えてきました。日本に続き、ドバイ、香港、マレーシア、タイ、インドネシアなど多くの国々に進出しています。アジア圏外ではロンドンのハロッズ内やニューヨークのディーン&デルーカ内にも出店しています。今後は韓国、カンボジア、カタールに出店する計画があります。
それまで「お茶を楽しむ」という文化が無く、お茶は喉の渇きを潤す単なる飲み物でしかなかったという国もあります。そのような国への進出は、まさにゼロからの出発です。ただ、ゼロというのはある意味、TWG Teaのやり方でできるという楽しみにもつながりますし、とても貴重な経験でした。

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