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Singate Pioneer –日本を出て海外に挑戦した人たち–   第2回 中村 知美さん (前編)

主婦から事業家に。シンガポールのビューティー産業を担う人気サロン

シンガポールでまつげエクステとアートメイクのサロン。
”EYE STUDIO TOKYO”(アイスタジオ トウキョウ)を経営する中村知美さん。

もともと駐在員の妻としてシンガポールに来た中村さんは、その技術を必要とする顧客の声に押されて2011年に起業した。シンガポールで「まつげエクステ」はまだ発展途上。需要に供給が追い付かず、今やサロンは日本人をはじめシンガポール人も連日押しかける人気店となっている。

「自分はラッキーでした」と、自らの起業を語る中村さん。8年ほど前に興味があって習っていたまつげエクステとアートメイクの技術が、ここ数年でブーム到来。初めはつきあいのある駐在員の奥様方に無料でおこなっていたものの、評判が評判を呼び、休む間もなく仕事を依頼されるまで成長しつつあった。

そんな折、ご主人の他国への転勤が決定。中村さんは、普通の主婦としてご主人について国を離れるか、このままシンガポールに留まり起業するかの選択を迫られる。

既に多くの顧客を抱えていた中村さんは、迷ったもののご主人の勧めもあってシンガポールに残ることを決断。それは「普通の主婦」の枠から出て、この仕事を「事業」として立ち上げていくという覚悟でもあった。

中村さんが弊社WCC ソリューションに相談に来られたのはその頃。特に就労ビザをどう取得するかが大きなテーマとなっていた。シンガポールでは就労ビザを持つ外国人の配偶者は、届け出をすれば仕事をすることができる。しかしご主人が転勤してしまうとその権利がなくなり、働くことはおろか住み続けることもできない。事業を始める以前の問題である。

「社会経験もほとんど無いひとりの主婦が、自分で会社を起こし、自分自身に就労ビザを出すことなど可能なのだろうか…」。不安が中村さんを覆う。特に最近は外国人に就労ビザの許可が出にくい。それは経営というスタートラインに着く前の大きな挑戦であった。
(文責:野瀬正一)

写真はシンガポールの労働許可を管轄する省庁MOM
(Ministry of Monpower)

 

 

 

(後編に続きます)